今日紹介したいのは、「読書」にまつわる本です。ちょっと大きめの書店に行けば、驚くほどの「読書」についての本はあります。「〇〇読書術」の類で、速く読むことや遅く読むことなど、ようこれだけ、「読書」の秘訣があるものだと感心していまいます。


 本を読むのは良いことでしょう。でも、なぜ? どんな効用があるのでしょうか? やみくも読んでいていいのでしょうか? そんな質問を投げても、やはり人によれば答えが様々です。読書は武器であるという人があれば、読書は毒であると述べる人もいます。読書は速く読むと効果的と聞けば、読書の真髄は精読にあると言い切る人もいます。


 そんな中で、これは読んでほしいと思うのが、ショウペンハウエルのこの書です。短い文ですが、その意見はズバリとえぐるような鋭さがあると思います。ショウペンハウエルの言うように、本はできるだけ読まないほうがいいのでしょうか。


 講師としては、読書という行為は必須であると同時に、どういう読書をするのかを考えておくことは重要でしょう。この本は、考えるための書であるのは間違いありません。


自宅で立ち読み~東京ビブリオバトル・バイリンガルを主催する大嶋友秀がすすめる本のブログ

第43歩『読書について』ショウペンハウエル著、斎藤忍随訳、岩波文庫

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