私は40冊近いビジネス書を執筆刊行し、通信教育のテキストや雑誌記事なども多数手掛けています。
 出版実績 http://blog.livedoor.jp/rikaohshima/archives/42464030.html

 もともと子供のころから本が好きで作文も得意だったのですが、執筆業に取り組むようになったのは、きっかけがあります。
 講師として駆け出しだった30代半ばの頃、知人の紹介である有名なカルチャーセンターを訪ねました。そのセンターで話し方講座を開講させてもらいたい、という提案のためです。
 すると担当者からこう言われたのです。
 「うちで講師をお願いするかどうかは、本を出版していることがひとつの目安です。1冊の本にできるほどの体系だった豊富な知識と、オリジナリティがある先生でなければ・・・」
 要するに私のような新米は採用できない、と暗に言われたわけですが、私はこの言葉に「もっともだ!」と大変、納得しました。

 そのときから「本を出す」という目標に真剣に取り組み、2002年に初出版を果たしました。そして、「一流レベルを目指すためには、本を書くことが欠かせない」と考えるようになりました。
 誤解のないようにつけ加えておきますが、「書けない人は二流以下」と言いたいのではありません。出版物はないけれども一流だ、という人ももちろんいることでしょう。

 私が言いたいのは、出版とは「体系だった知識を持っているのか」、「それを借り物ではない自分の言葉で伝えられるのか」、そして「それは他人がお金を出す価値ありと認めてくれるレベルなのか」が問われる仕事であり、それができれば、それなりの評価に値する、ということです。

 あのカルチャーセンターの担当者も、そういう点から「出版物があるかどうかがひとつの目安」と言っていたのだと思います。
 講師コンサルタント業の人の中には、「本1冊分も、何を書くことがあるの?」と言う人がいます。これはそれだけの知識経験がない、ということでしょう。
 「私が教えていることはもうどの本にも書いてあるし・・・」という人もいます。これは自分なりの工夫はしていない、ということでしょう。
 「しゃべれというなら何時間でもできるけど、書くのはちょっと・・・」という人もいました。これは要するに頭の中が整理できていないのです。
 こういう人が、研修の指導で高い評価を得られるとは思えません。

 文章を書くとは、自分の日々の経験、考えを深く見つめ、整理し、既存の知識に新たな価値を加えて、社会に提供することです。その活動は、講義や講演にも、当然、反映され、活きてきます。
 私はこれからも、執筆に注力していくつもりです。また、当「雙志館」は、講義講演ともに、商業出版・商業的な執筆活動ができるプロ講師・コンサルタントを「師範」として運営していきます。

 出版を目指す人をサポートする講座も設けています。「自分もやろう!」と決心された方はご連絡ください。
出版実現講座 http://blog.livedoor.jp/rikaohshima/archives/33015559.html