━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2020年6月2日-

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ワンポイント・エッセイ
講師の満足度(1) 自分にとっての満足度 その1
                       占部 正尚

 皆さんは講師としての自分に満足していますか?ここでストレ
ートに「はい、満足です」と答える人は、おそらく周囲から見る
と「向上心がない」「成長の可能性が低い」という印象を与えて
しまうでしょう。
 では、「まだまだ満足できるレベルではありません」と答える
のが良いのでしょうか。たしかに謙虚なイメージを与え、特に日
本の一般的な風土においては好ましいのかも知れません。
 しかし、主催者は講師の経験や力量に対してお金を払って講義
を依頼し、受講生も時間を割いて講義を受ける以上はかなりの期
待をしているはずです。
 講師が「自分の講義は未熟だ」という考えを持っていれば、無
意識のうちに態度や表情、そして言葉の端々に弱音として出てし
まい、主催者や受講生にとって満足度の低い講義となってしまい
かねません。
 さて、選ばれ続ける講師たちの講義を聴いたり、終了後に談話
していて共通に感じるのは、「このレベルで十分」とは思っては
いないものの、「今日できるベストの講義はできた」という満足
感でいっぱいなのです。
 そのために積み重ねてきた努力、そして努力に裏打ちされた自
信が満足感を醸し出していると考えられます。
 次回以降、この薬にも毒にもなり得る“満足”という概念を様
々な方向から考えていきます。