■ワンポイント・エッセイ 自分で考える(11) 大嶋利佳

 考え抜く方法のひとつとして、よく知られているものに「な
ぜなぜ分析」があります。「なぜ?」という問いを3回から5
回繰り返して、深く考え問題解決につなげようというものです。
 例えば身近な問題として、料理に失敗したとしましょう。
「なぜ失敗したのか?」を問うてみます。「調味料の量が多す
ぎたから」が答えなら「なぜ多くなりすぎたのか」「計量しな
かったから」「なぜ計量しなかったのか」「計量スプーンがな
かったから」と続ければ、次回は計量スプーンを用意しておく
とよい、という実効性のある解決方法にたどり着きます。
 このように簡単な方法ではありますが、かえって混乱してし
まう人も少なくないようです。よくある失敗例は次のようなも
のです。
 「なぜ料理に失敗したのか」「うっかりして調味料の量を多
くしすぎたから」「なぜうっかりしたのか」「仕事が気になっ
ていたから」「なぜ仕事が気になったのか」「納期が遅れてい
るから」「なぜ納期が遅れているのか」・・・。
 いつの間にか、料理の失敗から話がずれています。こういう
失敗がなぜ起こるのか、次回引き続き考えます。