■ワンポイント・エッセイ 文章を書き続けるコツ(4) 
構成のパターンを持つ その3 占部 正尚

 同じ構成で同じテーマを取り扱ったとしても、結論が異なれ
ばメッセージの内容も全く違ったものとなります。
 例えば、「残業を削減する必要がある」というテーマについて
1)情報伝達型「テーマ+結論+本題+整理」で書く場合、前回
は『結論』を“時間管理の徹底”としましたが、“チームワーク”
と設定すると次のような文面になります。
 「残業の削減が急務となっている。そのための重要なポイント
は“チームワーク”である。徹底させるための具体的な行動につ
いて、メンバーのスキルの把握、スキルに合わせた業務の適正配
分、業務の適切な進捗管理、以上の3点から説明する。(以下省
略)」
 次に2)感性への訴求型の「起・承・転・結」について、前回
は『結』を「公私にわたってメリットがある」としましたが、こ
れを変えることで内容が全く違ったものとなります。
 「残業の削減が急務となっている。これに取り組むことで、会
社の姿勢を就職活動中の学生にも示すことができる。昔は24時
間働ける猛烈型の社員が評価されたが、今は業務の効率化を果た
せる社員が評価されるのだ。」
 このように、構成のパターンを2種類保有し、同じテーマでも
結論(結)を2つずつ考えることで、違う内容の文面を4回も書
くことができるのです。
 大切なのは、結論すなわち「何を訴えたいのか」を日頃から考
える習慣を身に付けておくことです。