■ワンポイント・エッセイ 
 選ばれ続けるための条件(5)細かい“感動”の演出 その2 
                        占部 正尚

 よく「どうしたら研修・セミナーの仕事を獲得できますか?」
という質問を講師の方々から受けます。そのような時、私は「獲
得できるだけの工夫をしていますか?」と逆に質問を返します。
 その際の答えの中身は、工夫が足りないか、方向性を誤ってい
るというケースが目立ちます。
 仕事を獲得するという意味においては、講師も営業パーソンで
あるという自覚が必要です。黙っていても仕事が多く転がり込ん
でくる有名講師であれば話は別ですが、何らかの営業的活動をし
なければ仕事が入ってくる訳はないのです。
 では、どういう営業をすると成功の確率が高まるかというと、
まずキーワードとして考えられるのはキーマンとの“接触頻度”、
すなわち“量”の観点です。
 どんなに“正しい戦略、最新の情報、提案の切り口”といった
“質”の部分を高いレベルで考えたとしても、圧倒的な“量”で
押してくる相手には敵わないことは、営業活動を経験した人なら
思い当たる節があるでしょう。
 さて、選ばれ続ける講師になるためには、“接触頻度”を感動
のレベルまで高める必要がありますが、そのキーワードは“報連
相の徹底”です。
 ここまで読んで「報連相?若手社員の研修じゃあるまいし、馬
鹿にするな」と思われた方も多いでしょう。しかし、ここでは
“徹底”が真のキーワードであり、次回は徹底の仕方を解説しま
す。