■ワンポイント・エッセイ
プロ講師の表現力(6)声に変化をつける  大嶋利佳

 受講生を惹きつける講師は、そのために様々な工夫をしていま
す。声に変化をつけることは、その基本的なスキルと言えるでし
ょう。
 ほとんどの人が淡々と一本調子で話す中、バリエーション豊か
な声で講義ができる講師がいれば「あの先生は面白い、聞き飽き
ない」と評価が高まります。
 私たちは誰でも自分でちょっと意識をすれば、高い低い声も出
せます。深刻さや厳しさを表すこともできれば、明るく楽しげに
おしゃべりすることもできます。日常会話の中では、相手や話題
に合わせて、私たちはいろいろな声を使い分けているはずです。
それを講義や講演でも活かせば、それだけで自然で聞きやすい話
になります。
 しかし、多くの人が「人前で話すのだから真面目にやらなけれ
ば」と硬くなり、緊張してしまい、それが声にも表れます。まずは
「講義講演も普段の会話も、大きな変わりはない」と捉えなおして
みましょう。相手が少々多いか少ないかの違いだけで、普段通りに
話をすればいいと気持ちをリラックスさせれば、声の出方も変わっ
てきます。