■ワンポイント・エッセイ
      先生と呼ばれる仕事(4)   大嶋 利佳

 講師コンサルタントの中には「先生と呼ばれるのはおこまがし
い。受講生には普通にさんづけにするように伝えている」という
人がいます。
 講師がファシリテーターとして、受講者と対等、平等な立場で
セミナー進行に関わるような指導内容、科目であれば、その呼び
方が適切なケースもあるでしょう。
 しかし「自分は先生と呼ばれるほど偉くはないのだから」との
遠慮や、「自分を先生と呼ばせて威張るのはおかしい」という考
え方から、「さんづけで呼んで」と受講生に伝えるのであれば、
私はそれには賛成できません。
 私は、「先生」と呼ばれるのは、自分の方が偉いからだとも、威
張っているとも思いません。そう呼んでくださる方々から「あなた
は今、教える立場なんですよね、しっかりやってくださいよ」と厳
しい目を向けられていると受け取っています。
 そう受け取れば、「先生と呼ばないでくださいね」などというの
は、指導者としての責任の放棄です。
 「先生」と呼ばれる厳しさ、責任の重さに耐えて堂々と指導の場
に臨める講師コンサルタントを育成していきたいと考えています。