■ワンポイント・エッセイ 
 先生と呼ばれる仕事           大嶋 利佳

 年が改まり、皆さま、新たな気持ちで日々のお仕事に取り組ま
れていることと存じます。本年もよろしくお願いいたします。
 さて、年頭にあたり私は研修講師として、改めて考えておきた
いことがあります。それは、人から「先生」と呼ばれる仕事に就
いている重さです。
 研修講師や経営コンサルタントは、指導の場において「先生」
と呼ばれます。それにはなんの根拠があるのでしょうか。世の中
に「先生」と呼ばれる職業は多々ありますが、教員、医師、弁護
士などには国家試験が、政治家には選挙という関門があります。
しかし、講師コンサルタントには、そのような公的な裏付けが何
もありません。
 どんな人でも「自分は講師だ、コンサルタントだ」と宣言し、
名刺を作ればその日から「先生」です。こんなに安易な職業が他
にあるでしょうか。
 人から根拠なく「先生」と呼ばれることに戸惑いを持たず、慣
れてしまうような傲慢さには決して陥りたくないと、私は常々思
っています。また後進の皆さんにも、強く伝えていきたいです。
 自分は「先生」と呼ばれるにふさわしい日々を送っているのか。
そう厳しく問いかけながら、本年も過ごしてまいりたいと考えて
おります。