■ワンポイント・エッセイ
ハラスメント問題について考える(13)「叱る」ということ
占部 正尚
職場での教育・指導において、相手が明らかに怠けたり不遜な
態度である場合は、優しく諭すだけでは思考や行動に改善が期待
できず、厳しさが必要なこともあります。
ただし、ここでリーダーが怒ってしまうとハラスメントになり、
何よりも改善に向けた意欲を湧かせることにつながりません。
そこで、「叱る」という行動に移ってほしいのです。「怒る」が
感情的に抽象的な言動をぶつけるのみであるのに対し、「叱る」は
理性的に具体的な改善内容を指示・命令することです。
「怒る」のように一瞬にして相手を制圧することはできませんの
で、根気よく取り組むスタンスが必要です。
しかし、長い目で見れば、相手に問題点と原因を気づかせ、改善
した後の良い状態がイメージでき、具体的に改善活動を後押しする
ことになりますので、教育・指導効果は上がります。
効果的に「叱る」ためには、日頃から共に未来を見て密にコミュ
ニケーションを取ることで、お互いの信頼関係が深まり、相手に
「この人の言うことなら従って改善しよう」という意識が醸成され
ます。
なお、受講生と日頃のコミュニケーションがとりにくい研修講師は、
態度の悪い受講生に対し、ハラスメントを恐れて見逃すのではなく、
毅然と「あるべき受講姿勢」を説いて叱ってください。
そのような姿勢は、講師に対する尊敬の念や信頼に通じ、結果とし
て効果的に「叱る」ことにつながります。
ハラスメント問題について考える(13)「叱る」ということ
占部 正尚
職場での教育・指導において、相手が明らかに怠けたり不遜な
態度である場合は、優しく諭すだけでは思考や行動に改善が期待
できず、厳しさが必要なこともあります。
ただし、ここでリーダーが怒ってしまうとハラスメントになり、
何よりも改善に向けた意欲を湧かせることにつながりません。
そこで、「叱る」という行動に移ってほしいのです。「怒る」が
感情的に抽象的な言動をぶつけるのみであるのに対し、「叱る」は
理性的に具体的な改善内容を指示・命令することです。
「怒る」のように一瞬にして相手を制圧することはできませんの
で、根気よく取り組むスタンスが必要です。
しかし、長い目で見れば、相手に問題点と原因を気づかせ、改善
した後の良い状態がイメージでき、具体的に改善活動を後押しする
ことになりますので、教育・指導効果は上がります。
効果的に「叱る」ためには、日頃から共に未来を見て密にコミュ
ニケーションを取ることで、お互いの信頼関係が深まり、相手に
「この人の言うことなら従って改善しよう」という意識が醸成され
ます。
なお、受講生と日頃のコミュニケーションがとりにくい研修講師は
態度の悪い受講生に対し、ハラスメントを恐れて見逃すのではなく
毅然と「あるべき受講姿勢」を説いて叱ってください。
そのような姿勢は、講師に対する尊敬の念や信頼に通じ、結果とし
て効果的に「叱る」ことにつながります。
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