■ワンポイント・エッセイ
ハラスメント問題について考える(8)気づかない人へ
                                     占部 正尚

 セクハラに関して、組織の中で「言われなくても、その言葉が
セクハラに該当すると分かる人」、「言われたら、気づく人」、
「言われても、気づかない人」と3種類の人間がいることをリーダ
ーは把握しておくことをお勧めします。
 明らかに3番目の“問題児”への指導が大変です。そこで、ひと
つの指導法として、モチベーションアップ研修でよく行われるゲー
ムを流用することが考えられます。
 受講生が日頃口にしているネガティブな口癖、例えば「ダメだな」
「どうせ私なんか」等を書き出してもらい、それを第三者が本人の
背中越しに繰り返し読み上げるのです。
 何気なく口に出している言葉を、あらためて客観的に耳にする機会
は滅多にないので「ああ、自分はこんな情けない言葉を自分や他人
投げかけているのか」と気づきを得る受講生が続出します。
 組織内でセクハラ研修をする際は、ネガティブな言葉をセクハラに
該当する言葉に置き換えて実施するとよいでしょう。
 近い将来、VR(バーチャルリアリティ)が普及すると、本人や大
切な人がセクハラを受ける場面を仮想体験させ、「二度とセクハラ
しない」と危機感や嫌悪感とともに心に刻ませる研修が流行るかも
れません。
 次回以降は、セクハラとは違った問題点を抱えるパワハラについて
解説します。