■ワンポイント・エッセイ
          期待感と達成感(5)   占部 正尚

 目標に向かって小目標を次々にクリアしていく上で大切なこと
は、クリアできたという実感を受講生に持たせることです。この
実感の積み重ねが、研修の最後で『達成感』という形に昇華する
のです。
 では、どうすれば実感を持たせることができるのでしょうか。
そのための2つのポイントを紹介します。
 1つ目は、個人演習やグループディスカッションなどのアウト
プットに対して、良かった点を評価することです。小項目をクリ
アしているレベルであれば、他の受講生とともに拍手をもって賞
賛しましょう。
 クリアできていない場合、すなわち発表内容のレベルが低い場
合でも、考え方の方向性は好ましいかもしれません。あるいは、
一生懸命に考える姿勢は素晴らしいかもしれません。つまり、受
講生の頑張った点を素早く見抜き、評価することがポイントです。
 2つ目は、改善点を必ず提示することです。小目標をクリアし
た受講生にとっては、そこで安心することなく、次の高いレベル
を目ざして頑張るための示唆になります。
 そして、クリアできなかった受講生には、どうしたら良かった
のか、職場で実践するときには何に留意すれば成果が出るのかを
明確にイメージさせることが重要です。
 このように、良かった点を評価し、改善点を具体的に提示する
ことにより、受講生は『達成感』に向けてより集中して取り組む
ようになります。