信用と信頼をつくる(6) 占部 正尚

 講師にとって、いかに「信用」を積み重ねることが大切であるか
を書いてきましたが、選ばれ続けるには不十分です。
 なぜなら、あなたと同程度か、それ以上の実績やエピソード、す
なわち「信用」につながる材料を持つ講師は他にも大勢いるからで
す。
 では、どうすれば選ばれ続ける存在になれるかというと、「信用」
から「信頼」へとステップアップしていくことが鍵となります。
 「信頼」とは、無条件に相手からプラスの評価をいただくことで
す。そのためには、いくつかの「信用」という部品を接着剤でつな
ぎ合わせ、「信頼」されるに足る自身の講師像を作り上げることが
大切です。
 その接着剤にあたるのが、立居振舞、言動、雰囲気といった、講
師の内側からにじみ出る品格なのです。必ずしも堅苦しく考える必
要はありません。
 ある有名講師は、お客様から「夏の研修で汗をぶるぶるかきなが
ら、一生懸命に講義をされた」と高く評価され、選ばれ続けていま
す。
 こうした真剣さや顧客志向といったものも、品格を形成する要素
となり得ます。
 講師としての志や自覚、お客様への思い、そして高レベルの講義
を裏付けする実績やエピソード、これらが一体化したとき、お客様
からの「信頼」が得られます。
 この「信頼」こそが、選ばれ続ける講師として地位を安定させ、
さらに伸びていこうとするモチベーションの基となるのです。