信用と信頼をつくる(5) 占部 正尚

 講師が受講生や研修担当者から「信用」を得るための手段と
して、「本を出すこと、ビジョンを示すこと、エピソードを語
ること」の3点について説明してきました。
 これらに共通するキーワードは「見える化」または「具体化」
であり、自分の価値をいかに相手に分かりやすいよう表現する
ことができるかが問われます。
 こうしたキーワードは、そのまま自身の講義力の醸成にもつな
がります。なぜなら、どのような研修テーマであれ、大抵のこと
は「見える化」や「具体化」が求められるからです。
 たとえば、営業研修では「自社商品の良さを、いかに分かりや
すく具体的にお客様に伝えるか」を指導します。マナー研修では
「相手を敬う気持ちを、おじぎの仕方や敬語の使い方という形」
にして指導します。
 つまり相手に何かを教えるということは、抽象的なことを具体
化して伝えることがポイントであり、選ばれ続ける講師とは、よ
り巧みに具体化ができる人ということができます。
 このように、出版の実績やビジョンなどを示すことは相手に無
意識のうちにも「講義力があるんだろうな」と思わせ、「信用」
を増すことにつながるのです。