■ワンポイント・エッセイ
       信用と信頼をつくる(3)   占部 正尚 

 一般に企業が消費者から「信用」されるために実施することと
して、ビジョンの構築が挙げられます。ビジョンとは、将来に向
けた理念や構想を言葉にしたり映像化することで、客観的なイメ
ージを相手に抱かせるものです。
 よくCMで「○○の技術で、人々の快適な暮らしに貢献します」
といったキャッチフレーズを聞きますが、これはビジョンを集約し
たものといえます。
 単に企業規模や販売数を示すだけではなく、自社が何に向かって、
どのように社会へ貢献していきたいのかを訴求することで、消費者
は無意識のうちに企業への「信用」を増していきます。
 さて、ビジョンについては組織だけではなく個人についても構築
することができます。選ばれ続ける講師は、必ずと言ってよいほど
自分自身のビジョンをホームページや名刺などに掲載しています。
 例えば「豊かなコミュニケーションを育み、顧客企業の円滑な組
織運営に貢献します」と宣言することで、その講師のこれまでの経
験や仕事に対する熱意、あるいはお客様への思いをイメージするこ
とができます。
 もちろん、宣言した以上は責任が発生し、ビジョンを実現するた
めの不断の努力が求められます。そして、ビジョンに沿って懸命に
講義を繰り返していく中で、お客様からの「信用」は「信頼」へと
昇華していくのです。