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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2018年4月5日-

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■ワンポイント・エッセイ 仕事と空手の日々(1)大嶋利佳

 年度が改まり、新たな生活に踏み出した方が多くいらっしゃる
ことでしょう。私も、この4月より大学院生になりました。研究
テーマは空手道の普及と日本文化への影響についてです。
 2020年のオリンピック競技として採用され、「日本を代表
する武道」と認識される空手道ですが、元は日本の南端、沖縄に
発祥した武術です。これがいかにして「道」として日本、そして
国際的に普及、受容されているかを考えます。もちろん、実際の
稽古もこれまで通りに続け、文武両道を目指すつもりです。
 私は講師として、空手から非常に多くのものを学び、研修指導
に活かしています。今月から、空手を通じて得ているビジネスや
研修指導に役立つ学び、気づきについて書いてまいります。
 プレゼンテーションや電話応対、クレーム応対などのときに、
よくお伝えする言葉があります。それは「コミュニケーションは
武道やスポーツ、楽器演奏や語学の習得と同じ。知っている、分
かる、と言っても、いざというとき、すぐに身体で実現できなけ
れば意味がない」ということです。
 私は、空手を始めたばかりの頃、組手の試合中に、上段廻し蹴
りが飛んでくるのがはっきりと見えていながら、「師範に教わっ
た通りのフォームで受けなれれば」と余計なことを考えたために、
受ける間もなく一本取られたことがあります。いざというときに
「えーと、どうやるんだっけ?」などと考えていてはもう遅いの
です。
 コミュニケーションでもそうです。難しい対応、発言を迫られ
たときに、どうしようかと思い悩んで口ごもっていては、どんど
ん状況は悪くなります。
 社会で活躍するビジネスパーソンの中には、忙しい合間をぬっ
て武道やスポーツに親しむ人が多くいます。それは身体を鍛える
だけでなく、さまざまな経験がビジネスにおける言動や判断にも
活かされるからに違いありません。