■ワンポイント・エッセイ講師の5W1H 第11回
       HOW(どのように)その1  占部 正尚

 プロの講師であれば、「HOW(どのように)講義するのか」
については十分に知識があり、自分のスタイルを持っていること
でしょう。
 さらに選ばれ続ける講師になると、「顧客企業や業界に当ては
まる詳細な事例を必ず用意する」、「受講生が演習で作成したア
ウトプットについて、全員分に簡易添削をする」、「居眠りや私
語に対して、毅然とした態度で臨む」など、スタイルにも特徴が
あります。
 すなわち、受講生にも研修担当者にも「他の講師とは違う」と
高く評価され、記憶に残る進め方をしているのです。
 経験の浅い講師の場合、どうしても「自分がいかに上手く講義
するか」に神経を集中してしまいがちですが、選ばれ続ける講師は
「いかに受講生が深く理解し、スキルアップするか」という点しか
考えていません。
 「そこまでやる力量も時間もない」、「不真面目な受講生の相手
までしていられない」と思われた方は、「力量を高めるために、時
間を捻出するために、どうしたらいいか」、「真面目に受講してい
る人の環境を守ろう」「研修を受講することの本質を理解させよう」
という発想に切り換えてください。
 「HOW(どのように)講義するのか」とは、単なる教え方のテ
クニック論ではなく、講師としての信念や根本的なスタンスに関わる
話であると捉えてください。