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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2018年3月1日-

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■ワンポイント・エッセイ「敬語・言葉遣いワンポイントレッスン」
         (6)謙譲語指導の注意点    大嶋利佳

 敬語は、謙譲語、尊敬語、丁寧語の3分類とされますが、さらに謙
譲語を1と2に分けることができます。
謙譲語1は「伺う・申し上げる型」、2は「参る・申す型」と呼ぶこ
ともあります。前回、前々回で触れた「拝借、拝聴、拝見」などは1
に分類されます。
 1は、謙譲語で表す動作が特定の、敬意を示すべき相手に向けられ
るもの、2は、特定の相手に向けるわけではなく発言を丁重にするも
のです。
 「聴く」の謙譲語「拝聴」を例にすると、これは1ですので「敬意
を示すべき相手の話や言葉を聞く」ことになります。特定の相手がい
ない場合、例えば「自宅でラジオを聞く」であれば「拝聴」は用いま
せん。
 この1と2の違いをしっかりと理解しておくことが、謙譲語の指導
には欠かせません。
 研修でこの点を説明すると、受講者の間からは決まって「難しい」
「ややこしい」という声があがります。しかし、だからと言って勉強
を避け、「なんとなく、適当に」敬語を使っているようでは、どんな
仕事でも指導力を発揮することはできないでしょう。
 ほんの少しの勉強が、指導力を底上げします。