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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2018年2月5日-

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■ワンポイント・エッセイ
講師の5W1H 第4回:WHAT(なに)その2 占部正尚

 お客様から選ばれ続ける講師は、「WHAT(なに)を教えるか」
を常に考え、同じテーマであっても他の講師には真似のできないオ
リジナリティーに溢れる講義ができます。
 このオリジナリティーを生み出すために必要な3要素について説
明します。
 まず大切なのは「事例」です。業種や業界ごと、あるいは職種別・
社員の年代別に、テーマに沿った具体的な事例を多く持っている講
師は、「引き出しが多い」と称され評価が高まります。
 次に必要となるのは「自分の経験」です。たとえ「事例」を多く
持っていても、一般論が中心だったり、他者の経験談だけでは話に
深みがなく、受講生が興味を抱いて聴こうとはしません。
 例えばマナーがテーマである場合、お辞儀の仕方を詳しく解説す
るだけではなく、自分が丁寧にお辞儀をして相手に気に入られ、仕
事が上手くいった話など、できる限り事例に自分の経験談を盛り込
むことで説得力が増します。
 最後に重要なのは「周辺知識」です。自分の専門分野の知識・情
報に付加価値を持たせることは、オリジナリティーに直結します。
 マーケティングを例にとると、心理学の知識があれば、ターゲット
となる消費者層の購買意欲をどう高めるかについて、より実践的な講
義ができます。
 ぜひ、お客様にとって“オンリーワン”の講師になれるよう意欲的
に取り組んでください。