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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2018年1月15日-

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■ワンポイント・エッセイ

講師の5W1H 第1回:WHO(だれ)その1 占部正尚

 新しい年を迎え、さらに気が引き締まる思いです。本年も、
選ばれ続ける講師になるための実践的な情報を解説します。
 さて、今回よりマネジメントの基本的な視点である5W1Hを
テーマとして、第1回目は「WHO(だれ)が主役か?」につい
て書いてまいります。
 講師になりたての方は、おそらく自分が講義することで精一杯
となり、終了とともにホッと胸をなでおろすことでしょう。これ
は「自分が主役」の状態であり、時として頑張った割には顧客企
業からの評価が低く、次回から招かれなくなることもあり得ます。
 これに対し、選ばれ続ける講師の意識の中には、常に「主役は
受講生!」という思いがあり、講義中は「理解できているか」、
終了後は「受講前と比較してスキルアップできているか」と自分
自身に問いかけ続けています。
 講師として上手に話し、的確な事例を示し、スケジュール通り
に講義を進めるのはプロとして当然のことであり、最低ラインな
のです。
 受講生からも顧客企業からも高い評価を得るためには、だれ
(WHO)が主役かを考えたときに、「講師(I)」ではなく
「受講生(YOU)」であることを自覚していただきたいのです。
 そうすると「顧客企業が、今回の研修で受講生にどういったレ
ベルのスキルアップを望んでいるか」という視点での準備ができ、
より満足度の高い講義を進めることができるようになります。