■ワンポイント・エッセイ
 言葉づかいを正す(その3)  占部 正尚

 講師は受講生に対して、安易な風潮に流されることなく、より
正しいこと、より好ましいことを指し示す存在であることは言う
までもありません。
 最近、「すごい美味しい」という言い方を耳にすることが増え
ました。もちろん日本語として言葉の遣い方が間違っており、
「すごく美味しい」という表現が妥当です。あるいは「すごい美
味しさ」も正解です。
 同じことをテレビ番組でよく見かける「いつやるか?今でしょ!」
の流行語でおなじみの予備校講師も主張していました。
 これに対し、SNSでは「言葉というものは時代とともに変わる
ものだし、いいんじゃないの?」、「すごい!美味しい!と解釈で
きるのではないか」という類の反論が散見されます。
 また、「すごい(凄い)は、本来恐ろしいものを表現する言葉で
あり、美味しいという良い方向性の言葉を修飾すること自体が間違い」
という意見もあります。皆さんは、どのようにお考えでしょうか。
 講師としては、もし受講生が「すごい美味しいですね」と話すのを
耳にした際、「“美味しい”は形容詞だから、それを修飾する“すご
い”は連用形にするのが正しい」と文法上の説明をするとともに、
上記の反論や意見に対しても正論で指導してください。